接続のトラブルシューティング:
- ping: 指定したホストまでの接続を確認します。
- tracert: パケットがネットワークを通過するルートを表示します。
- pathping: ping と tracert の組み合わせで、ネットワークの遅延とパケットロスの情報を提供します。
- nslookup: DNS情報の問い合わせやトラブルシューティングに使用します。
pathping コマンド
１．コマンドの基本的な説明と使い方(サンプルコードと出力例)
pathping は、指定したホストまでのネットワークルート上のノードに対して、pingとtracertの機能を組み合わせた統計情報を提供するコマンドです。経由するノードに対するパケットロス率や遅延時間を詳細に分析できます。
- サンプルコード:
pathping example.com
- 出力例:
経由するホップ数 最大 30:
1 <1 ms <1 ms <1 ms 192.168.1.1
2 12 ms 12 ms 12 ms 10.0.0.1
3 20 ms 18 ms 19 ms example-isp-router.com [203.0.113.1]
4 25 ms 24 ms 24 ms example.com [203.0.113.10]
統計情報:
ソースから目的地までの経由ノード:
1. 192.168.1.1
2. 10.0.0.1
3. example-isp-router.com [203.0.113.1]
4. example.com [203.0.113.10]
パケットロス率:
<1% <1% <1% 0%
２．コマンドオプションの紹介(サンプルコードと出力例)
pathping -n : 途中のノードのドメイン名の解決を行わないで、IPアドレスのみを表示します。
- サンプルコード:
pathping -n example.com
- 出力例:
経由するホップ数 最大 30:
1 <1 ms <1 ms <1 ms 192.168.1.1
2 12 ms 12 ms 12 ms 10.0.0.1
3 20 ms 18 ms 19 ms 203.0.113.1
4 25 ms 24 ms 24 ms 203.0.113.10
[...]
３．「こんなときに便利」具体的な使用場面の紹介
- ネットワーク上の特定のホストへの接続に問題があるとき、その原因を特定したいとき。
- ネットワークの特定の経路上におけるパケットロスや遅延の原因を調査したいとき。
- トラブルシューティングの際に、特定のルーターやゲートウェイに問題がないかを確認するため。
４．コマンドの使用上の注意点
- pathping は詳細な統計情報を収集するため、完了までの時間がtracertよりも長くなる場合があります。
- 一部のルーターやゲートウェイは、ICMP応答の受け付けを拒否する設定になっていることがあります。
５．関連コマンドの紹介
- ping: ネットワーク接続のテストやトラブルシューティングに使用します。
- tracert: パケットがネットワークを通過するルートを表示します。
- nslookup: DNS情報の問い合わせやトラブルシューティングに使用します。
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